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地方自治創造学会研究大会に出席
      5月12日(木)、13日(金)

 学会と言うと研究者の集まりで、「農学栄えて農業滅ぶ、経済学栄えて経済縮小、政治学栄えて政治滅ぶ」の例えにあるように、本末転倒になってはならない。本学会は研究者の集まりではなく、地方の現場で汗している皆さんの研究の場だという、保坂邦夫氏の呼びかけに感動し、昨年の学会設立に入会した。年会費は2,000円。今年は2回目の研究大会だ。昨年に続いての参加。今回の参加者は300人くらいで9割以上が市町村議員。
 保坂氏は、志木市職員から31歳で志木市議員(4期)に、44歳(5期)で県議会議員に、60歳で志木市長と要職を歴任し、行政改革や議会改革を行う。平成17年にNPO法人 地方自立政策研究所理事長に、昨年4月に、財団法人 日本自治創造学会理事長に就任。

<1日目>10:00~17:30
 ●会長講演「新たな時代の地域主権、議会政治」
       佐々木信夫(日本自治創造学会会長、中央大学教授)
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 ●講演2「日本経済はどうなる、地域はどうする」
       伊藤達也(元金融担当大臣、関西大学教授)
 ●講演3「日本の政治の現状と課題」~国と地方の視点から~
       小林良彰(慶應義塾大学教授)
 ●講演4「庶民革命~名古屋名物 ”民主主義”」
       河村たかし(名古屋市長)
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 ●パネルデスカッション 「自治体を変える~大震災にどう立ち向かうか~」
       コーデネーター 佐々木信夫(本会会長)
       パネラー 野中尚人(学習院大学教授)
       パネラー 林文子(横浜市長)
       パネラー 河村たかし(名古屋市長)
       パネラー 坪井ゆづる(朝日新聞編集委員、ジャーナリスト)
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 ●夜は子どもと田町の居酒屋で合流する。大五郎宅に泊まる。
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<2日目>9:30~16:30
 ●分科会 「第1分科会 ”議会改革最前線”
   ・コーデネーター 金井利之(東京大学教授)
   ・住民が期待する地方議会を創る~二元代表制に応える~
        廣瀬和彦(全国市議会議長会法制参事、明治大学大学院講師)
   ・新たな自治制度の声が聞こえる~揺れる二元代表制~
        後 房雄(名古屋大学教授)
 ●全体会 ”分科会合同討論会”
   ・コーデネーター 永久寿夫(PHP研究所代表取締役常務)
   ・第1分科会報告「議会改革最前線」 金井利之(東京大学教授)
   ・第2分科会報告「まちづくり最前線」荒田英知(PHP総研主席研究員)
   ・第3文化会報告「政策法務最前線」牛山久仁彦(明治大学教授)
 ●講演5「事業仕訳と財政再建の方途」
       土居丈朗(慶應義塾大学教授)
 ●講演6「今こそ地方自治の力を~東日本大震災を踏まえて~」
       増田博也(元岩手県知事、元総務大臣、野村総研顧問)
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 ●パネルデスカッション 「地方議会をどう変えるか~復興の鍵は分権改革と議会改革」
     ・コーデネーター 保坂郁夫(前志木市市長、本会理事長)
     ・パネラー 上田清治(埼玉県知事)
     ・パネラー 谷 隆徳(ジャーナリスト、日経新聞編集委員)
     ・パネラー 後 房雄(名古屋大学教授)
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 充実した2日間であった。
 特に本会会長の佐々木先生、河村たかし名古屋市長、増田元総務大臣、廣瀬氏、林文子横浜市長、名古屋大学教授の後先生の話は印象に残っている。
河村市長の住民投票で議会解散に追い込んだやり方について、増田元総務大臣は批判的であったし、横浜市長と名古屋市長の議会に対する考えは180度違う。そして、名古屋大学教授の後先生は、河村市長のマニフェスト作成に関わりブレーンであったが、今は離脱したという。
 国の政治は、議会内閣制一元代表制で、地方の政治は二元代表制になっており、二元代表制である首長の存在は誰もが認めるところだが、議会が十分機能していないことは事実だ。そういうことから、議員の定数が多い、報酬が高すぎるとかの声や議会無用論まで声が出る始末だ・・・・。
 二元代表制、一元代表制等々選択制でもいいのではないかと後先生は話す。
 
 本研究大会に参加し、改めて南魚沼市議会を見たときに考えさせられることが一杯ある。議会は古き慣習から脱皮しなくてはならない。脱皮することがスタートだ。

        ●大会終了後、荒川区県人会南雲社長さんに会いに行きびっくりする。
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by 2nezou | 2011-05-13 06:12 | 議員活動 | Comments(0)
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