4月25日(火)、26日(水)
25日の南砺市の「住民が担う高齢者の生活支援について」の調査は、東さんの葬儀出席のため欠席となる。
<富山型ディーサービスについて>
バスで向かったが、エッここが視察先と思うほど、住宅地の中の普通の家だ。NPO法人にぎやか。机も椅子も無し4畳くらいの施設の一角の板場に座り、富山型デーサービスに聴き入る。「目から鱗」とはこのことと思った。
利用時間は午前8時から午後6時、定員は22名、利用料金は介護保険等の各制度に準じ、制度に当てはまらない方は、一日2500円、半日1500円という。
・赤ちゃんからお年寄りまで利用できる
・障害の有無にかかわらず誰でも利用できる
・細かい規則は無しで、一日のスケジュールも無い
・その人の「ありのまま」を受け入れる
・にぎやかに、愉快に過ごしていただく
・毎日の昼食のメニューは決まっていない。
・食費は実費(朝・昼・夜各500円)で泊まりもOK(定員3人)
・送迎はその人の時間に合わせて行う
いまでこそ、富山型と言われるようになり、全国に広まっている。今北海道から一人富山型を行いたいと言う事で泊まっている方がいると言うし、ボランテアで一週間も一ヶ月も泊まっていく方もいる。
平成5年に富山赤十字病院を退職した3人の看護師さんが開所した施設・デイケアハウス「このゆびとーまれ」は、赤ちゃんからお年寄りまで、障がいのあるなしに関わらず受け入れたことに始まる。開所当初は行政からの支援は無かった。高齢者は老人福祉法、身体障がい者は身体障がい者福祉法等の各法により、施設の設備、人員が決められていたから。
平成8年から市、県と連携スタートし今日に至る。
3人の看護師が退職をして始めた理由
・病院でいくらお年寄りの命を助けても、家に帰りたい。畳の上で死にたいと言う。
・病院で働いていることの限界を感じた。
・当時訪れた老人ホームは、
~まるで生きる気力を無くしたようにボーとしている。
~まったく話もせずに一日を過ごしている姿を見る。
・子どもと一緒に笑ったり、怒ったり、することはどんなリハビリよりも良い。
・子どもがいればリハビリなどする必要ないと言っている。
平成27年に塩崎厚生労働大臣が「このゆびとーまれ」を視察している。
全てこういう施設と言うわけにはいかないかもしれないが、デーサービスの運営、施設のあり方を検討しても良いと思う。まさに「地域共生社会」の実現だ。
新町の町内を「まるごと」考えてみたい・・・・・・。そして、浦佐地域が健常者も障がい者も子供もお年寄りも安全に住めるまちをと思う。
<認知症地域支援事業について>
大河ドラマ「天地人」で魚津城の攻防が放映されたことが交流のきっかけとなり、平成26年に友好都市となる。人口43,000人の魚津市は「蜃気楼・埋没林・ホタルイカ」のまち。
魚津市における認知症施策
1.認知症を理解するための普及啓発
2.認知症の本人・家族を支える支援
3.認知症を予防するために
4.認知症高齢者や家族を支えるネットワーク
5.認知症高齢者の相談窓口
施策毎に具体的に取り組んでおり、認知症カフェ等南魚沼市も参考にするところが多いと思った。認知症サポーター養成講座は平成20年度から行っており、サポーター数は3653人で人口の1割弱。若年性認知症は50歳代で1人。認知症の早期発見・早期対応に全市を挙げて取り組んでいる様が感じられた。