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行政視察一戸町、気仙沼市
         10月15日~17日

 南政、つつじクラブ合同で行政視察に行く。
 今回の視察目的の第一は、職員の意識が変わらなくては、財政健全化や市民サービスは良くならないので、職員の意識改革を実践している市町村はということで、岩手県の一戸町が決まる。次が防災計画を市民と共に作っている行政は無いか、それも東北方面で、ありました。「気仙沼市」で防災ワークショップで防災マップを作っている。
<1月16日一戸町>
 朝7時50分役場に着く。会場に入るなり拍手で迎えられ、「一戸庁内塾・朝朱け塾」についての視察が始まる。     ●町民憲章を唱和して開会
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 この朝朱け塾は、平成10年にスタートし19年度は第10期生17人(2班)が塾で学んでいる。
(1)目 的
   ・組織の徹底的活性化により、「役所」風土の精神風土を変える(組織力の強化) 
   ・職員一人一人の魅力を増幅させる。(個人力の活性強化)
   ・初心に返って心を磨き、一戸町の21世紀の夢を描く
                             (モチべーションと目標設定システム)
(2)プログラム
   SMI(成功へ導くための集会)プログラム採用
(3)講 師
   (有)サクセスグループ 代表取締役 臼杵 徹 氏
(4)研修期間、内容
   5月から12月までの約8ヶ月間
   ・月曜から金曜日まで毎朝8時から8時45分まで(テープヒアリング)
   ・毎週火曜日又は水曜日は、朝7時30分~9時30分まで、グループミーテング
      (答え合わせ、意見交換、塾頭である町長講話、ワークショップ)
   ・徹底した反復モティベーションの向上
   ・一人150時間の研修
 ●朝朱け塾に参加してビックリしたのは、役場職員とは思えない意見交換や話の一端に触れる。28歳の山火三さんは「自分自身の目標を建てる~行動計画、間をおくことの大切さ……」、31歳の常前さんは「アファーメーションは一日にならず、辛抱強く繰り返すことが大切……」、25歳の土川さんは「今日のレッスンで自己暗示、潜在意識を前向きに、プラス思考に考える事が大切…」と
 ※アーファメーションとは「自分自身が何になりたいか、何を得たいか。あるいはどういう人                   生を送りたいかを現す、積極的・肯定的な宣言のこと」
 ●改革の広がり各課の取組み
  ・(株)で特養ホームを作る~全国初
  ・医療諸費1億円削減運動
  ・超格安舗装    
  ・奇跡の図書館~東北1位の貸出冊数
 ●職員の意識が変わり、それが市民に形となって表れるには一朝一夕では出来ず、組長の確固たる信念とそのために共に汗しなくては職員の意識は変わらないことを見た。
             稲葉町長挨拶(朝朱け塾視察後移動し意見交換会)
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             前日泊まった町営のホテル(楽々黒字です)
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<10月17日 気仙沼市>
 宮城沖地震の発生率は20年以内に90%、30%以内に99%の確率で発生するとの政府から発表されており、気仙沼市は防潮施設の整備や毎年実施している防災訓練、年数回開催している「防災講演会」等の取組みで市民の防災意識はかなり高いと思っていたと話す。
 ところが、平成15年に起きた地震後にアンケートをとった結果に愕然となったと!!
 問い「あなたは地震直後に津波のことをとっさに思い浮かべましたか?」に、約9割の方が津波の発生を想起した。これは満点近い。ところが次の問いで「地震直後、あなたの世帯ではどのような避難行動をとりましたか?」避難した8.8%、避難しなかった86.0%、防災対応をしていた5.2%。純粋な津波に対する避難だけでは約1.7%という極めて低い結果にあ然としたと話す。
 それからです。地域住民が主体となった「防災対策」の取組みが始まった。
 各町内単位で「防災マップ」の作成が始まる。担当職員は手分けし全町内に出かけた。
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 この、気仙沼市の例からも防災計画は作れば良いということではない。本当に市民の命を守る計画になっているかということが大切で、それは行政が作るのではなく、ワークショップ等を利用した住民参加でなければ本物でない。

 大変意義ある行政視察となるが、3日間1500㎞バスで走る。お昼は3日間とも14時頃になり、誰がこんな遠いところを選んだの声が出るほど、バスに揺られた研修であった。
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by 2nezou | 2007-10-15 17:58 | 議員活動 | Comments(0)
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