10月2日~4日
★財政健全化に向けた取組み(石狩市)
石狩市は人口61,347人、一般会計282億円と当市とほぼ同じ規模。担当の行財政改革担当参事さんより、「財政再建計画」「集中改革プラン」「行政改革大綱」について説明を受ける。実質公債費比率は19.9%と当市の23.4%よりも良いにも係わらず、その取組みはきめ細かく、かつ厳しく取組んでいるようすが伺えた。
財政再建計画では年度ごとに、具体的な取組み内容と効果額を、同じように行政改革大綱は別冊で実施計画を作成しており必死の取組みが伝わってきた。職員数の減は2割減(当市は1割)と数字からも覚悟が伺える。やはり夕張市問題が後押しをしていますと話す。
石狩市の取組みに比べ、当市は実質公債比率が悪いにもかかわらず、財政再建のメドがたったということで、来年度から職員給与の5%カットは廃止と取組みが緩いと思った。
かっては、石狩川に150万匹上がっていた鮭も、今は20~30万匹という。今年の漁獲量は20万匹で今年の鮭は高くなるのではと話す。
★北海道産米の生産と販売戦略(ホクレン・道中央会)
視察研修をし、直感的に新潟に替わる日もそう遠くないのではないかと危機感を持った。
それは、平成9年度から全道単位で高品質米仕分け集荷に取組んでいる。36万㌧(集荷量の90%)がカントリーエレベーター等の大型米穀集出荷施設に保管。その施設は乾燥調整保管が主目的でなく、製品出荷施設として機能している。又、平均米作付け面積は6㌶、米の10㌃当り生産費も全国の7割。そして、産官民学の4者の取組み。新品種開発に農家も拠出しており、昭和63年きらら397、平成8年にほしのゆめ、13年にななつぼし、15年にふっくりんこ、17年におぼろづき、20年にゆめぴりか、何か米作りにロマンを感じるようだ。魚沼コシヒカリが危ないと思ったのは私だけだろうか……。
一日目の昼食は、百有余年の歴史を築いた鮭料理専門の「あいはら」で、ご飯が美味しかったので、主さんに聞いたら、「茨城県産コシヒカリ」という。主曰わく、新潟は高くて、20年来茨木産を使用しているという。最近は北海道の米も美味くなったよと言う……。
二日目の朝食は、札幌市内のホテル。同僚議員がこのご飯そこそこ美味しいなと話す。ごはん釜の隣に「きらら397」と表示してあった。
二日目のお昼は、北のグルメ直売店、海鮮食堂兼お土産や。そこのご飯はつやがありまたまた美味しく食べられた。そこのオーナー(女将さん)、新潟のしかも魚沼の方から声をかけてもらったと言うことで上機嫌のようでした。ご飯はこだわっており、北海道北竜産米・“田から(宝)のもの”混植栽培米を使用している。混植は、「ほしのゆめ」の甘みと、「きらら397」の風味、さらに混植用に開発された新品種「あやひめ」の粘りを混植したもの。食味試験でもコシヒカリを越しているという。
三日目のホテルの朝飯も美味かった。聞いたら「ななつぼし」を使用。
今回は稲刈り真っ最中と言うことで、JAや農家の現場は視察研修できなかったが、北海道の米の生産高は本県に次いで第2位だが、米の取組みの熱意は本県より上位だ。熱意のあるところは、必ずトップになる。何よりもホテルや食堂でしっかりと道産米を自信を持って使用しているのには目を見張った。
ホクレンのショッピングセンターから「おぼろつき」「ほしのゆめ」「ななつぼし」の3品種を購入してくる。今回の政務調査の反省検討会で試食をする。